神奈川県は、2023年の入込観光客に関する調査結果を発表した。伊勢原市内を訪れた観光客数は183万5678人で前年の170万8866人から約7・4%の増加となった。
23年の伊勢原市への観光客数は前年から約13万人の増加となり、内訳は日帰り客数が前年比約7・6%増の173万459人、宿泊客数は同約5・3%増の約10万5219人だった。
観光客による消費額は約19億2617万7千円で前年から9316万5千円の増加となっている。消費額のうち6億2968万8千円が宿泊費、6億9560万6千円が飲食費、約6億88万3千円がその他の消費となっている。
市内でも観光客が最も多い大山地区は96万2138人が訪れ、前年から約1・7%増、宿泊客数は3・7%減の1万432人、日帰り客数は1・8%増の95万1706人だった。日向地区の観光客数は14万5349人で2・9%の増加、宿泊客数は31・8%減の3646人、日帰り客数は4・2%増の14万1703人だった。
市内その他のエリアでの観光客は17・2%増の72万8191人、宿泊客は8・8%増の9万1141人、日帰り客は18・5%増の63万7050人。大山・日向地区では、日帰り観光客数は増加となったが、宿泊客はいずれも減少した。
主要観光地点や施設、行事などの観光客数は伊勢原観光道灌まつりが前年から10万人増の約31万人、いせはら芸術花火大会が約1万人、畜産まつりが約9千人、大山とうふまつりが約5千人だった。
丹沢大山エリア約24万人の増加
丹沢大山エリア(秦野市・厚木市・伊勢原市・愛川町・清川村)の23年延観光客数は約1208万人で前年比約2%(約24万人)の増加となった。市町村別では秦野市が39万人(9・5%)増、厚木市が39万人(15・7%)減、愛川町が6万人(5%)増、清川村が5万人(2・1%)増となった。秦野市では「丹沢表尾根大倉」「秦野たばこ祭」、愛川町では「あいかわ公園つつじまつり」などのイベント再開、清川村では宮ヶ瀬への来訪客などが入込観光客増の要因となった。
感染拡大前の9割まで回復
県全体の観光客数は延1億9111万人で22年から2705万人(前年比約16・5%)増となった。
県の観光客数は12年以降増加傾向で17年に初めて2億人となり、19年には過去最高となる2億467万人となった。20年には新型コロナ感染症の世界的な拡大で1億849万人に激減したが、23年は新型コロナの5類移行や県内での各種イベントの再開、インバウンド需要の回復や観光需要喚起策などにより、コロナ感染拡大前(19年)の9割まで回復している。
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