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大和 人物風土記

公開日:2026.06.26

熊野神社の氏子総代長を務める 二見 則之さん 上草柳在住 68歳

  • 二見 則之さん (写真1)

先の先を見据えて

 ○…創建から400年以上の歴史を持つ上草柳の熊野神社で、氏子会の総代長を務める。氏子の高齢化と減少が進む中、氏子以外の地域住民も参加しやすい「ふるさと氏子」という新たな制度を導入した。実現に向けて和歌山県の熊野本宮大社へ赴き、許可と支援を取り付けた。「時代に合わせて変わらなければ、残していくことはできない」。先の先を見据え、地域の心の拠り所を守りたい一心だった。

 ○…上草柳で生まれ育ち、神社の境内は幼い頃からの遊び場だった。中学時代から人が嫌がる仕事を自ら引き受け、「人の役に立つことに喜びを感じていた」。高校卒業後は「社会に貢献できる仕事」として私鉄に就職した。10両編成で3千人の命を預かる運転士として責任感を育み、その後は広報部などで顧客の声を反映した車内マナーの策定など、今につながる施策を担ってきた。

 ○…運輸指令所の所長時代に東日本大震災が発生した。帰宅困難者による駅の混雑や事故を防ぐため、他社に先駆けて「終夜運転」を決断し、利用者の安全を守った。「全員を家に帰すという思いだった」。その後はグループ会社の社長に就任し、コロナ禍の厳しい状況下でも社員に寄り添った。現状に甘んじることなく、常に「今より良くなるはず」。そんな信念で歩み続けた。

 ○…妻と長男家族とともに暮らす。趣味は30代のころから続けているゴルフ。「たくさんの人とつながることができる」とその魅力を語る。民生委員・児童委員も務め、「担い手不足の組織を若い世代が魅力に感じる組織にしていくこともライフワークになってきた」と笑顔をみせる。自身が培ってきた経験と情熱を地域社会へと還元し、「次世代のために」と奔走を続ける。

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