「家庭教育講演会」の企画を担当した伊勢原市明るい社会づくり推進協議会の理事 古川 佳重さん 三ノ宮在住 51歳
人の温もりを地域に
○…「まさか自分がこんな風に地域の活動に関わるなんて、想像もしていなかった」と、屈託のない笑顔。信頼と思いやりで結ばれ、安心して心豊かに暮らせる社会を目指す地域団体「伊勢原市明るい社会づくり推進協議会(明社)」で理事を務め、5月31日に市民文化会館で開催する家庭教育講演会の企画を担当。「お母さんたちに、少しでも講演会の先生の言葉が届けば」。チラシ作りなど、慣れない作業にも前向きに取り組んだ。
○…遡ること20年前。初めての子育てに奮闘する中で孤独を感じていた。そんな時、知人に誘われて参加した明社の講演会が子育て観を大きく変えた。「『掃除は少しぐらいサボっても大丈夫』『子どもは所有物じゃない』とか当たり前のことなのに、当時の私には目から鱗」。頑張りすぎていた自分に気づき、肩の力がふっと抜けた。翌年、今度はママ友を誘って講演会へ。温かい雰囲気に惹かれ、交流を通して仲間の輪が広がり、いつしかその一員に。
○…伊勢原で生まれ、男の子のように活発に遊び回る少女時代を送った。高校時代は精肉店でのアルバイトを経験。店長夫婦に可愛がられ、料理の楽しさを知った。卒業後は、平塚の百貨店へ就職。接客を通じて、丁寧な言葉遣いや細やかな気遣いを身につけた。27歳で結婚後、二人の子どもに恵まれ、「近所の方やまわりの方に本当に助けられてばかり」と感謝の思いを語る。
○…明社には、同じように子育て中の母親をはじめ、様々な世代の約80人の会員がいる。日々の活動を通して、子育ての悩みや不安に寄り添い、自身の経験を語ることもあるという。「困っている人がいたら、迷わず手を差し伸べられるような温かい人でいたい」と優しい眼差しで語った。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>