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伊勢原 人物風土記

公開日:2026.03.20

「いせはら文化財フェスタ」で展示・講演を行うクリエイター
岡本 和泉さん
東京都世田谷区在住 70歳

  • 岡本 和泉さん (写真1)

デザインでつなぐ地域

 ○…「いせはら文化財フェスタ」のメインプログラムの一つ、赤坂御門から大山へと続く道のりを鮮やかに描き出した「大山街道スケッチ紀行」の展示と講演を担う。約3年をかけて自らの足で踏破した街道の記憶をスケッチとしてブログに記録。今回、その中から厳選された約20点の作品を展示。大きくプリントされた迫力あるイラストに加え、筆致が直に伝わる貴重な原画も並び、街道の息遣いを間近に感じることができる。

 ○…「江戸時代の庶民が楽しんだ『ツアーの根源』」と大山街道の魅力を語る。コロナ禍で外出が制限される中、一歩を踏み出した。道中の寄り道、宿場町の面影、道端の何気ない風景にこそ価値を見出す。「昔の人もこうして山を見上げ、期待に胸を膨らませたはず」。全行程を終え、振り返った大山の姿に、「別れを惜しむ感動」で目頭を熱くした。

 ○…東京都千代田区出身。グラフィックデザイナーの父と英文タイピストの母の背中を見て育った。多摩美術大学でデザインを学び、1988年に独立。広告や観光情報紙など幅広く手掛け、「デザインとは暮らしや地域に役立つ仕組みを作ること。私の人生そのものがデザイン」と言い切る。長年住む世田谷区では地域活性化プロジェクト「結お〜くらんど」を始動。地的資源を活かした映画散歩など「地域ツーリズム」を提唱し、経済を循環させる仕組みづくりにも奔走する。

 ○…ライフワークとして、天体観測にも情熱を注ぐ。かつてはオーストラリアの天文台へ通い詰めたが、現在は世界各地のリモート望遠鏡で、自宅にいながら星空を楽しむ。過去と未来、東京と伊勢原。境界を軽やかに飛び越えるその姿勢は、「日常を再発見する楽しさ」に溢れている。

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