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横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2011.04.22

天然温泉 東海岸の新名所に
コンセプトはリゾート&スパ 年間3万人の来場を予測

  • 東京湾を望む屋上の露天風呂、鉄分を含むため湯の色は茶色

  • 「湯楽市場」では新鮮な地場野菜も

 馬堀海岸IC近くに20日、日帰り温泉施設「横須賀温泉湯楽(ゆら)の里」がオープンした。市が一昨年、20年の事業用定期借地権付きで事業者を選定、昨年夏ごろから掘削工事を行い、10月に地下1800mから温泉が湧出していた。天然の露天風呂やスパ施設などを有する大型の温浴施設の登場に、既存施設や観光スポットと絡めた集客にも期待がかかっている。



 この施設を運営するのは(株)スパサンフジ。総合住宅展示場の企画・運営を行うサンフジ企画(株)の温浴事業としてこの4月に独立、首都圏で温浴施設「湯楽の里」「喜楽里」を計18店舗展開している。



 コンセプトは「癒しの空間を気軽に楽しめる価格で提供する銭湯型温浴施設」。横須賀ではさらにリゾートとスパの要素を加え、天然温泉と東京湾を望む眺望を最大の見所としている。泉質はナトリウム塩化物強塩温泉。海水に似た成分で、保温効果が高く湯冷めしにくい「熱の湯」と言われているという。



 施設は鉄骨2階造、263台分の無料駐車場と駐輪場を完備。天然温泉展望露天風呂と5種類の内湯のほか、サウナ(高温・塩・温熱房)・リラクゼーション・食事施設などを設置。同社では、滞在時間を一人当たり1〜3時間程度と想定し、「長時間くつろげるように、温泉だけでなく温熱房(韓国風チムジルバン)や休憩スペース・食事処を広めに設けている」と話す。また、年間の来場数を3万人と予測。観光客はもちろん、「近隣の方にも利用しやすい施設を目指している」と店長代理の加藤さん。すでに、今週17・18日のプレオープンでは多くの地域住民で賑わいを見せていた。



「道の駅」をイメージ



 注目は、付帯施設として地場産野菜・生鮮品・お土産品を集めた「横須賀湯楽(ゆら)市場(いちば)」を設けたところだ。農産物については三浦半島産を中心に、概ね神奈川県産を、海産物は魚介類の加工品などが並ぶ。「温泉と休憩だけでなく、横須賀の独自色を打ち出した。道の駅のように活用してもらいたい」と同社。



 また、新たな観光施設として、市が進める集客促進の「観光資源」としても注目されている。施設には電気自動車用の充電器を6台分設置。市では、既存の観光資源とセットにした新たな回遊ルートも模索するなど、集客促進への相乗効果を狙う。



 住所は横須賀市馬堀海岸4-1-23、入場料は平日大人1000円(土・休・特定日1200円)、湯楽市場のみ入場無料。営業時間などに関する問い合わせは「横須賀温泉 湯楽の里」【電話】046(845)1726へ。

 

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