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横須賀版 公開:2011年5月13日 エリアトップへ

横須賀市助産師会の会長を務めるかもめ助産院院長 鈴木令佳(れいか)さん 西逸見町在住

公開:2011年5月13日

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家族の未来を支える「重み」

 ○…「世の中で一番きれいなものは、生まれたばかりの赤ちゃんの目だと思うの」。取材時も1時間前に赤ちゃんを取り上げたばかり。10年前に助産院を独立開業し、年間100人近くの出産に立ち会う。「家族の未来を支える新しい命の誕生に、助産師としてできることを」と語る強い眼差しが印象的だ。

 ○…「お産難民」という言葉が広まって数年。「本来なら産む場所・産み方・育児方法も主体的に向かいあい、選んでいくもの」と話す。そして強調するのは「出産はゴールではない」ということ。安全な出産はもちろんだが、その後の育児や母体の健康など、助産師が関われる場面は多い。受け入れる側として「この仕事を理解してもらうこと、知識や技術の軸となる部分をしっかり研鑽しておくことが大事」と襟を正す。医師・歯科医師と同様に開業権を持っている助産師。それだけに、こうした言葉ひとつひとつに、命を扱う「重み」が表われる。

 ○…助産師の仕事に出会ったのは看護学校でのこと。初めて立ち会ったお産で感じた「命を繋ぐ」という大きな役割、医療ではない部分で生命を支える責任感。「これだ」と思った。結婚後、横須賀に居を移し、横浜市大愛児センター(当時)の助産師外来などに勤務。そこで「自分らしいお産」を考える機会に恵まれた。32歳で開業後、市助産師会の会長にも就任。前会長よりも30歳以上若返った。会員も同年代が多く、「昔は産婆さんと言われていたから、助産師っておばあちゃんのイメージがあるようだけど」と、やっと笑みがこぼれた。

 ○…助産師会では研修会をはじめ、小中高生を対象に「いのちの授業」を行うほか育児サークルを主宰するなど活動は多彩。自身も小・中・高校生3人のお母さん。「今の仕事ができるのは、家族や地域の人たち、行政のおかげ」と感謝を忘れない。もちろん、生まれてくる小さな美しい瞳にも―。
 

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