神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2011年5月27日 エリアトップへ

「放課後」活用し補習指導 今年度から小学校31校で開始、学習意欲の向上に一役

公開:2011年5月27日

  • LINE
  • hatena

 横須賀市教育委員会では「学力向上推進プラン」の一環として、今年度から「小学校放課後学習ルーム」を設置。非常勤講師「サポートティーチャー」を各校に派遣し、学習支援を行っている。市では、放課後の場所と時間を生かし、基礎学力の定着を図り、さらには不登校児童の支援につなげたいとしている。

 この4月から「放課後学習ルーム」を設置しているのは、市内の小学校47校のうち31校。学校の授業についていくことが難しい児童を対象に週1回、補習や個別の支援を行っている。実施曜日や時間・対象学年などは各校の状況に応じて設定され、参加希望者は学校だよりなどで募集。各校でバラつきはあるが、10人前後から30人近くが参加しているという。指導に当たるサポートティーチャーは退職教員など教員免許保有者で、現在19人が現場に赴いている。授業のような形態ではなく、各児童のペースや学習課題に対して担任教諭などと連携し、指導を行っている。

不登校対策も

 市の学力向上推進プランは、横須賀市教育振興基本計画の中で今年度から平成33年までの10ヵ年で段階的に設定。放課後などに学校を活用した学びの場作りの検討が行われてきた。これに学習支援の要素を絡め、「放課後学習ルーム」の設置に至ったという。市教育委員会学校教育課では「学習意欲の向上や学習を習慣付けることが狙い」と話す。

 これには、学力向上に苦慮する教育現場の現状も垣間見える。市では家庭学習の啓発リーフレットを配布するなど、学校外(家庭)での学習習慣の確立を促している。一方の学校現場では放課後、日々の業務などで教員が補習等の時間を割いたり、個別のケアに力を入れることが難しいといった側面もある。その隙間を埋めるべく進められたのが、今回の学習ルームの試み。また、学習面の遅れが不登校につながっているケースもあり、「学校や授業に対する不安を取り除くきっかけになれば」と市担当者。さらに「学校だけでなく、家庭・サポートティーチャーなど地域の方と連携し、学びを習慣づけることで基礎学力の定着を図りたい」と話している。

 今年度の実施は、年間35回を予定。次年度以降は、各校の実施状況を踏まえて検討していくという。
 

横須賀版のトップニュース最新6

スペース活用で創業応援

安浦町

スペース活用で創業応援

時間貸しのカフェ・オフィス

4月19日

「市民開放エリア」整備

横須賀火力発電所

「市民開放エリア」整備

音楽ライブやスポーツ利用

4月19日

官民連携で食糧支援

横須賀市

官民連携で食糧支援

規格外野菜を子育て世帯へ

4月12日

「最後の海軍大将」を偲ぶ

長井

「最後の海軍大将」を偲ぶ

私設図書館に井上成美ゆかり品

4月12日

災害時トイレ備蓄拡充

横須賀市

災害時トイレ備蓄拡充

車いす対応など課題も

4月5日

「くらしやすさ」全面発信

横須賀市定住政策

「くらしやすさ」全面発信

子育て世代向け新サイト

4月5日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook