青果市場がリニューアル 年内に工事終了 敷地の一部は飲食店舗
国内外の青果物及び加工品を取り扱う、三春町の横須賀青果物株式会社(横須賀青果市場)で、改装・新築工事が行われている。約2000坪(6600平方メートル)の敷地は第1期・2期に分けて工事が進捗中。さらに、敷地の1/3は事業用借地として、飲食店舗が入店する予定だという。
横須賀港に面し、海辺つり公園に隣接する横須賀青果市場。業務の開始は昭和20年。地方卸売市場として、県内外・外国産野菜や果実の仕入れ販売、学校給食等への卸入れなどを手がけている。
市場は海沿いの立地とあって、昭和49年に建てられた社屋や配送施設は長年、塩害と老朽化に悩まされていた。ペンキなどで補修していたが、修繕費用はかさむ一方。「ペンキを塗ってもすぐに錆びてしまう」という状況だった。さらに、近年は野菜小売店の減少もあり、市場施設の効率化も検討課題とされていた。そこで、3年ほど前から改築の計画が持ち上がり、事務施設と配送センターなどの新築が決まった。「市場ということで、普段は一般の方が使う機会はない施設だが、(横須賀魚市場のさかな祭りのように)地場産をPRするイベントなどができれば」と同社販売企画部長の草間さんは話す。
現状の市場機能を維持しながらの工事のため、敷地を半分に分け、1期・2期と段階的に解体と新設が進む。第1期工事としては、今年はじめから旧施設の解体が行われ、8月末に事務施設が竣工している。第2期工事では先月、海辺つり公園側の施設が取り壊され、現在は更地の状態。年内には新たな配送センターが運用される。
かっぱ寿司が出店
新設工事によって、施設面での効率化・合理化が実現。敷地にも余裕ができた。これを有効活用するため、敷地の1/3となる約700坪が事業用借地として民間業者に貸し出される。同社では、市場に隣接する立地と道路沿線の住環境を鑑み、飲食店の出店を希望。数10社の応募があり、検討の結果、カッパクリエイト社(かっぱ寿司)が出店することとなった。店舗のオープンは来春4月ごろを見込んでいる。
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