「すかなごっそ」オープン半年 直売ブームで客足好調
新鮮・安全な地場産の農産物と加工食品を販売する直売所「すかなごっそ」がオープンしておよそ半年。現在も土日を中心に開店直後からレジ行列ができる盛況ぶりで、安定した人気を誇っている。先月からは長井漁協の協力で「お魚まつり」と題した鮮魚加工品の販売イベントも実施。運営を手掛けるJAよこすか葉山では、”飽きさせない工夫”を凝らしながら集客増をめざしている。
大型駐車場を完備した店舗は、市内最大の農業地帯の長井地区にある。JAよこすか葉山の組合員である400人の生産者が毎日、旬の野菜を出品している。6月のオープン当初は、月内のレジ通過数が4万6千人、売上額は7千3百万円を記録するなど上々のスタートを切った。以降、秋口の台風襲来で商品の欠品などが一時的に続き、集客が鈍ったこともあったが、おおむね好調を維持。「集客、売上ともに計画通り。初年度の売上目標6億円を達成できそう」と島野武久店長は話している。生産者が産直販売に取り組む姿勢にも変化の兆しがあるそうで、独自の加工商品に意欲的に取り組む人や、他者が扱っていないような農産物の栽培に着手する人も現れているという。
市内外の利用者の比率は6対4で地元がやや上回るが、横浜・川崎、東京から観光バスで訪れる団体ツアー客も少なくなく、立ち寄り先としても定着しつつある。
一方の課題は、集客が土日に集中しがちなこと。「均等化させるためには、地元の利用者を安定的に掴むこと」と島野店長。試験的に実施した水揚げ鮮魚の販売は施設の魅力向上のひとつで、これ以外にも地産地消のレシピ配布や加工食品の試食会などのイベントを定期的に行っていく。また来年以降は生産者による対面販売なども計画しているという。
年内は28日(水)から30日(金)まで、「歳末市」と銘打った売り出しを実施。つきたて餅の販売(28日)に葉山牛の特売(29日)、正月用品の特設コーナー(30日)などで来店客を迎える。
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