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横須賀版 公開:2012年12月7日 エリアトップへ

上町にある「NPO法人アンガージュマン・よこすか」の理事長 島田 徳隆さん 鴨居在住 39歳

公開:2012年12月7日

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街に暮らし、学ぶ

 ○…先月21日、子ども若者育成・子育て支援功労者表彰で内閣府特命担当大臣表彰を受賞した。開設して10年経っていない若い団体が受賞したことに「革新的な取り組みが評価されたのでは」と静かに喜ぶ。これまでに就労体験のための書店運営や今年10月から始まったシェアハウスなど若者支援のプログラムを数々実施してきた。経営面など日々の課題は多く、重圧は大きいがこれを機にロールモデルになれば、子どもや若者が過ごしやすい場がもっと増えることも期待できる。これ以上の喜びはない。

 ○…団体の活動を語る上で「上町」の存在は必要不可欠だ。商店街の空き店舗活用でフリースペース運営が始まったが、「今はここがホームタウン」となじんでいる。商店主や買い物客らとの何気ない会話が交流を生み、働く意味や対人関係を自然に身につけさせる。「街に暮らし、そして学ぶ」それこそがアンガージュマンの根本にあるポリシーだ。社会に対し、不安を抱える若者が居心地よく過ごせる場所を築くことは経営方針や活動理念を貫く以前になくてはならないことなのだ。

 ○…横須賀市青少年課の非常勤職員とサポート校講師を掛け持ちする毎日の中でアンガージュマンに出会った。ボランティアという概念はなく「単に面白そう」という気持ち1つで飛び込んだ。文学部を卒業し、教員免許を持つが「それは僕の仕事ではない」と言い切る。一見、同じ教育という職業だが、決められている時間割の中では経験できないことを子どもに教える方が性に合っていると笑った。

 ○…新しい取り組みに果敢に挑戦する姿勢は崩さない。今はいじめや不登校をテーマにしたミニ講座を開く構想を練っている。教育はなにも学校だけでない。あえて商店街で取り上げる意味にも「街が人を育てる」と考えがあるから。子どもの成長は地域全員で見守る。それはかつてあった当たり前の光景なのかもしれない。
 

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