横須賀・三浦
公開日:2013.07.26
迷惑アオサを大掃除
地元中学生らが作業
市立長井中学校の生徒が今月23日、市職員や地元有志らとともに富浦公園前の海岸清掃を行った。
同海岸では沖合いで繁殖した海藻の「アオサ」が大量に流れ着き、干潟を覆いつくす現象が毎夏発生している。海岸線に沿って厚く堆積し、そのまま放置するとヘドロ化の要因となるアオサ。腐敗し悪臭を放つため、市には周辺住民から苦情の声が寄せられることもあるという。また、底生生物の生育環境にも悪影響を与える恐れがあることから、水質保全活動を推進している横須賀市上下水道局の呼びかけで2011年度から長井中学校の生徒もアオサの除去作業ボランティアとして加わっている。今年は約50人が集まり、炎天下での作業にも関わらず熱心にアオサをかき集めた。
清掃に参加した同校の金子央くんは「地元の海がきれいになっていく様子が嬉しいので、大変だけどとてもやりがいがある」と話し、黙々と作業を行っていた。市担当者も「若い力が積極的に作業をしてくれてありがたい。元の干潟の状態に戻すため、これからも地域に協力を仰ぎながら環境保全に努めていきたい」としている。
アオサと呼ばれるこれらの海藻の正式名は「アナアオサ」という。一般的に食用として市販されているアオサは「ヒトエグサ(通称=アオノリ)」で、全くの別物。「食べられないことはない」そうだが、葉は厚くて硬いため、清掃で回収した全てのアオサは廃棄されている。
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