宝石のような虫の輝き 自然人文博物館でタマムシ展
深田台の横須賀市自然・人文博物館では、特別展示「宝石虫の輝き〜寺林コレクションのタマムシたち」を開催している。タマムシ類はコウチュウ目タマムシ科の昆虫。世界で約1万4千種が知られ、「玉虫色」と言われるように、光によって緑から紫に色調が変化するなど、美しい光沢(構造色)が特徴だ。
同館では、平成20年に故寺林健氏からタマムシ類700種2100点の寄贈を受け、さらに平成23年には世界的なタマムシ分類学者である大桃定洋氏を研究員として招聘。コレクションの整理・分類を行ってきた。今回は「jewel beetle(宝石虫)」と呼ばれるタマムシの輝きに注目した展示を見ることができる。
コンセプトは宝飾店
国内外に分布するさまざまな色・形のタマムシを見比べることができるだけでなく、その表現にも工夫を凝らしている。これまでの昆虫展示のイメージとは一線を画し、「美しさ」を強調。アンティーク調の宝飾店のイメージをコンセプトに取り入れている。
また、これらの標本は小さくて触ることができないため、タブレット端末を設置し、拡大画像をタッチ操作することで「手にとって眺める」体験も可能にした。国内でも、タマムシをこのような形で展示することは珍しいという。
10月20日(日)には同館研究員・大桃定洋氏の特別展示講演会「タマムシの世界」を実施(午後2時〜)、11月2日(土)は特別展示解説も行う。
開館時間は午前9時から午後5時。展示は来年の1月13日(祝)まで、入場無料。問い合わせは同館【電話】046・824・3688
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