佐島地区から平作を経由し、市内中心部へ向かう市道「佐島の丘通り線」「坂本芦名線」の整備が進んでいる。県道佐島港線から国道134号線を経由する従来のルートに比べ、5分ほど所要時間が短縮する見込みで、開通は来年2月中旬を予定している。
地域内外を結ぶ幹線道路の整備が喫緊の課題となっている西地区。2006年に坂本芦名線の一部が竣工し、衣笠・中央方面へのアクセスも改善されたが、依然として限られた道路に交通が集中している。特に、海沿いを南北に通る国道134号大楠山入口交差点付近では、慢性的な渋滞となっており、生活道路網の改善が求められていた。
今回、新たに整備されたのは、県道佐島港線から「湘南佐島なぎさの丘」を経由し、大楠山入口交差点へつながる「佐島の丘通り線」と「坂本芦名線」。なぎさの丘分譲地内を通る「しおさいトンネル」を抜けて、佐島方面から直接、平作・中央方面へ行き来することができる。整備区間は約830mで、来年2月中旬の開通を見込んでおり、市中心部への所要時間も約5分短縮できるという。
また、国道134号線に関しては、同交差点で拡幅工事が行われており、林方面から平作方面への右折レーンを設置。来月11日には整備が完了する。
利便性向上に期待
道路の新設と拡幅に関して、「湘南佐島なぎさの丘」現地案内センター担当者は「横須賀インターチェンジからも案内しやすくなる」と話す。環境が良く高台に位置する「郊外居住」を提案している同地区で、交通アクセス向上による住宅販売への好影響も期待する。同地区内では現在、約160世帯が暮らしており、車を利用している人は多い。「国道134号線に直接出られるようになるのは助かる。大楠山入口の渋滞も拡幅工事で改善すれば、通行もスムーズになる」との声も上がっている。
佐島地区の漁業関係者も「市中心部への納品が多く、朝夕のラッシュ時の混雑は悩みの種だった。少なくとも15分は短縮できる。開通が待ち遠しい」と話す。横須賀市としても、生活環境の改善だけでなく、観光の回遊性を高めるためにも、市内の東西を結ぶ交通軸の形成は不可欠と考えており、今回の整備による利便性向上に期待している。
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