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横須賀・三浦 社会

公開日:2015.01.16

根岸町の洋菓子店
「味と健康両立させたい」
吸収抑える甘味料使い

  • ビスコッティなどが130〜420円で並ぶ

 体重が気になる人や、糖尿病が心配な人のための糖質を抑えたスイーツに関心が高まっている昨今。根岸町にある「パティスリークロ」では、「スプーン印」で知られる三井製糖とタイアップした焼き菓子に力を入れている。



 摂り過ぎは肥満や生活習慣病の元と言われている糖質。同店オーナーの黒木賢二郎さんは、使用する砂糖の一部を、体に吸収されにくい甘味料に替える「スローカロリースイーツ」に注目。消化吸収スピードが砂糖の約5分の1と緩やかな甘味料「パラチノース」を使用することで、食後の急激な血糖値の上昇を抑えられることがわかっている。一緒に摂取した他食材の消化吸収も緩やかになるのが大きな特徴。カロリーに大差はないが、まんぷく感が持続しやすいことから、ダイエットにもよいといわれている。



いつもの甘さを再現



 黒木さんはホテルパティシエ時代、常連客が糖尿病になったことがきっかけで低糖スイーツに興味を持った。しかし、一般的な人工甘味料を用いると「いつもの味とかけ離れてしまう」ことや、糖質の高いイモや栗が使用できないことに限界を感じていた。「どんなに健康に良くても、美味しくなくちゃ意味がない」



 そんなとき出会ったのが消化吸収を遅らせるという方法だ。これなら、他食材の消化吸収も緩やかになり、何より「味の変化が少ない」という。



 現在店頭には、パラチノースを使った焼き菓子が6種類並ぶ。大きな味の違いはないので、普通の菓子だと思って購入する客も多い。甘味料の販売元である三井製糖が展開するPRプロジェクトにも参加。加盟店は関東地区で3店舗とまだ少ないが、「同じ美味しさなら、スローカロリースイーツのほうが健康的。今後はもっと種類を増やしていきたい」

 

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