横浜横須賀道路が「値下げ」となる。国土交通省の社会資本整備審議会部会は1月、首都圏高速道路の料金体系の見直しなどを含めた基本方針案を公表した。これまで、路線ごとに設定されていた料金体系を整理し、対距離制を基本にするという方針。横横道路は、最長区間で約35%の値下げとなる。
1Kmあたり44円―。首都圏でも割高と言われている横浜横須賀道路。一昨年10月には、吉田雄人市長や市議会議長、商工会議所会頭らが国土交通省で要望書を提出するなど、官民一体となって値下げに向けた活動が行われてきた。
現状の首都圏高速道路は、路線ごと料金水準や車種区分が異なっており、経路による料金の差も生じている。今回の基本方針は、料金体系の整理・統一で公平性を図ったもの。横横道路に関しては、最長区間(狩場―馬堀海岸)が現行1440円から950円に引き下げられる。1Kmあたりでは約29円で、政府の基本方針案(大都市近郊区間36・6円/Km)よりも安くなる。来年4月には新しい料金体系が導入される見込みだという。
値下げの要望が実現したことに関して、吉田市長は「物流・観光・災害対応を考えると、値下げは三浦半島全体の悲願。県全体の利益につながる」と歓迎の声を上げている。
休日割引は廃止
一方で、値下げに伴い、「土日祝日割引」と「深夜割引」は廃止となる見込み。だが、昨年4月に増税によって料金が値上がりしたこともあり、利用者が減り続けているという現状もある。特に、土日祝日の割引が半額から3割引きになった7月以降の利用減は顕著。1か月あたり前年比で、概ね5千台減少している。
先月27日の市議会第1回定例会で、長谷川昇議員(研政)は「高速料金の割引は、訪れる動機づけにもなる。観光集客や経済の活性化のために、割引制度を継続すべき」と質問。市長は「値下げについては県下一丸となって、今後も続けていくが抜本的な料金見直しが優先で、土日祝日の割引については今後の課題」と話すにとどまっている。
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