高校生ミュージカル「劇団☆叶夢here」で中心的な役割を担ってきた 田村 優佳さん 吉井在住 17歳
夢追う高校生 舞台で表現
○…「絶対に成功させたい」。市内在住・在学の高校生ミュージカル立ち上げに携わって半年、24日は劇団にとって初公演となる。憧れの舞台俳優武藤寛さんらプロの指導を受けながら、他校の生徒らと演劇について真剣に語り合ってきた。全てはこの講座なくして実現しなかったこと。「夢のような時間」の成果を観衆の前で表現する。
○…「劇団☆叶夢here」が発足するきっかけになったのは昨春の武藤さんらによる舞台公演。プロが演技を通じ、夢を熱く語る姿は「軽い気持ち」で行った自分の人生観を変えるものだった。「夢って叶うものかも」-。しかし周囲を見渡せば高齢者ばかり。学校では得難い経験を積めた同世代はほとんどいなかった。自分が感じた心揺さぶる体験を今度は脚本家兼劇団員として「多くの同世代に伝えたい」
○…幼少時は友達や、社会人の話にすぐ影響されやすい性格だった。ケーキ屋、幼稚園教諭、ラジオ番組の司会…夢はなかなか定まらなかった。指針を見つけたのは望洋小6年時、学年全体で行うミュージカルだった。恩師と慕う熱血先生の後押しもあり舞台は大成功。自身も達成感を味わい、浦賀中では演劇部に。活動を重ね、見つけたポジションは照明。「輝いているメンバーを私がさらに輝かせる」。表に出なくとも裏方として劇を支えられる役目に、面白さとやりがいを感じた。
○…中3時に県の創作脚本コンテストで最優秀賞に輝いた実績を持つ。今回脚本家として描いた創作ストーリーは女子高生が将来や周囲との関係に悩みながらも夢を追いかける物語。自身も演劇の道に進むかなど、進路について悩みは絶えないが、一つ確かなのはこの公演への今ある強い思い。「夢を見て泥だらけになるなんて今しかできないんだよ」-。劇中で主人公が発するセリフは自分も含めた同年代への強いメッセージだ。
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