1966年4月に開園した佐島の「天神島臨海自然教育園」が今年、50周年を迎えた。佐島港の西端に位置する天神島とその沖合約200m先に浮かぶ笠島で構成する臨海エリアを市が管理しており、自然環境の保全を行いながら、自然観察や環境学習の場を提供している。16日(土)からは節目を記念した特別展が深田台の横須賀市自然・人文博物館で開かれる。
天神島は海岸植物のハマユウが自生する北限地とされ、53年に神奈川県の天然記念物指定を受けている。65年には笠島を含む周辺海域54万平方メートルが名勝にも指定され、風光明媚な観光スポットとして広く認識されるようになった。年間来園者数は約4万5000人。近年は首都圏近郊の自然観察フィールドとしてメディアに頻繁に登場していることなどもあり、来園者は微増傾向にあるという。
50周年を記念した特別展は、園内の生物や自然、地形の変化などにスポットを当てる。海中、磯、浜辺、海岸林の断面をジオラマ模型で紹介。天神島で見ることのできるウミウシを拡大化した精密模型なども展示する。特別講演もあり、18日(祝)は「天神島大冒険!」と題して学芸員が展示内容の解説を行うほか、8月7日(日)は、「天神島─市民が守る文化財の自然─」をテーマに元市博物館館長の林公義氏が天神島の保全活動の変遷を語る。
「ゆるキャラ」ネーミング募集
同園の開園50周年を記念して天神島と笠島をモチーフにした「ゆるキャラ」も登場。市自然・人文博物館では、ネーミングを募集する。館内に応募箱を設置して7月31日(日)まで受け付ける。発表は8月7日の予定。
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