横須賀市はうみかぜ公園内スケートボードパークの改修計画を進めている。開設されてから20年が経つ同施設は老朽化が顕著となっており、ジャンプ台の新設やアスファルト面の舗装を行う方向。東京五輪の正式種目に決定したことなどで関心が高まる中、主に若者世代を中心とした公園利用者の増加を目指す。
スケートボードパークは現在県内に17施設あり、その中でもうみかぜ公園内は有数の広さ(3458平方メートル)を誇る。市民に加え、県外から訪れる利用者も多く、全国大会の開催やトッププロも使用するなど幅広いスケーターに親しまれている。
しかし、1996年に若い世代の集客を目的に開設された同公園は近年、施設の劣化が目立ち始めていた。一方で、2020年の東京五輪の正式種目に選ばれるなど、世間の関心は高まっており、スケーターは増えつつある。全日本スケートボード協会横須賀支部の亀岡祐一会長は「ここ数年、スクールに幼稚園児や小学生の入会が増えるなど、人気が高まっていることを実感している」と話す。
こうした背景を受け、市は改修を計画。具体的にはひび割れや色落ちが目立つ舗装を全天候型にコーティングすることで、安全性や耐久性を高める。また、セクションと呼ばれる設備の充実も図る。ジャンプ台やクォーターパイプは木製で、ボランティアらによる手作りのものが多く、潮風の影響もあって腐敗が進んでいる。協会や利用者の意向を聞きながら、来年1月を目途に新設する方向だ。初心者にも楽しめる施設を目指していく。
改修費用は約5000万円を想定。国の地方創生拠点整備交付金を見込む。同交付金は地方公共団体が地域拠点づくりにおける施設整備を進めるためのもの。早ければ今月下旬にも交付の可否が決まる。
現在、自転車やバスケットボールなど他のスポーツも含めて利用者は約3万人。市は若者世代を中心に1割増を見込んでいる。
亀岡さんも「スケーター人口の更なる拡大につながれば」と期待を寄せている。
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