横須賀版 掲載号:2017年1月27日号 エリアトップへ

浦賀の幕末の異国船外交を専門とする若き郷土史家 山本 慧さん 吉井在住 32歳

掲載号:2017年1月27日号

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偉大な父の背を追って

 ○…地元の浦賀を研究する郷土史家としての道を歩み始めた。家業は代々続く書店で、父親は横須賀開国史研究会で会長を務める山本詔一氏。宿命とも運命ともいえるが覚悟を決めた。先に行われた中島三郎助まつりが初の見せ場。「浦賀奉行所の与力・同心達」をテーマに講演したが、手応えを客席から得られなかった。「父の姿も確認しましたがが、『まだまだ』と言われるでしょうね」

 ○…学生時代から歴史は得意だった。ただそれは暗記科目として。流れとしての記述を追っているだけだった。「面白みを感じるようになったのはやはり父の話」。教科書では、ペリーの黒船来航が大きな衝撃を与えたとされているが、浦賀の庶民はそれ以前から頻繁に西洋船を目にしており、好奇心旺盛な人は船員らと交流を図っていたという。教科書の行間の出来事に異なる真実があることを教わった。

 ○…史学科に進み、大学院時代は「異国船と浦賀奉行所の対応」を専門に研究した。軍艦2隻で来航したビットルにモリソン号事件。江戸を背負った地勢的事情を抱え、ペリー以前から外交の場と化していた浦賀の地と奉行所の面々に興味をひかれる。期せず交渉の場に立たされた先人の勇気に思いを馳せる。膨大な資料の中から新たな史実を引き出すことも活動の大きなテーマだ。

 ○…2020年の浦賀奉行所開設300周年に向けて、地元が動き始めている。跡地の史跡指定に公園化、将来的には奉行所の建物の復元もめざす。有志でつくる協議会では中心メンバーのひとりとして奔走する。運動は長期戦だ。将来を見据えて若い世代の巻き込みが必要不可欠となっており、「小学校や中学校で出前授業を行いたい」と話した。まずは興味を持ってもらうこと。語ることは山ほどある。
 

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