神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2017年12月15日 エリアトップへ

三浦市夫婦出版社が三崎に開設 本と出合う「街の蔵書室」

文化

公開:2017年12月15日

  • LINE
  • hatena
蔵書室を開いたアタシ社のミネさん夫妻
蔵書室を開いたアタシ社のミネさん夫妻

 三浦市内唯一の出版社「アタシ社」が今月9日、誰でも気軽に本が読める蔵書室「本と屯(たむろ)」をオープンさせた。場所は三崎下町商店街に佇む旧米山船具店(三浦市三崎3の3の6)。築90年超の趣ある古建築の1階、かつて船具が並んでいた棚には今、様々な本がひしめき合っている。

 蔵書室を開いたのは、ミネシンゴさん・三根かよこさん夫妻(向ヶ崎在住)。2人は夫婦出版社としてこれまで、逗子市で美容文芸誌などの雑誌や単行本を手掛けてきた。このほど、三崎へ居を移したことを契機に、オフィスの下階スペースを「町の蔵書室」にした。

 小説からエッセイ、写真集、絵本、雑誌やフリーペーパーとジャンルは多岐にわたり、その数約1500冊。「新刊はないけれど、本との出会いの場になれば。ふらっと入ってもらえたら」とミネさんは話す。貸出しは行っていないが、自由に手に取って読むことができる。

 今年9月、2日間限定のブックイベントをこの場所で開くと、のべ120人を超える人が訪れた。「2時間近く読んでいた女の子がいて。人って、やっぱり本を読むのが好きなんだなと思った」と再認識するきっかけとなった。

 この日、オープンを祝したこけら落としイベントに出演し、歌声を披露した「かもめ児童合唱団」の子どもたちも初めて見る本に興味津々。大人たちに混ざって思い思いに読書を楽しむ様子に、ミネさんは「たとえば学校帰りに立ち寄り、ここで出会った本が今後の人生観を変えるかもと思うと楽しみ」と笑みをこぼす。

 蔵書室の向かいには市内で数少なくなった書店の1つが店を構えている。「いずれ三崎をテーマにした本も作ってみたい。版元と街の本屋が向かい合う面白い特徴を活かして、販売の仕組みを作っていけたら」と意欲を語った。

 オープンは不定期。問い合せは【メール】mineshingo@atashisya.com
 

本に手を伸ばす子どもたち
本に手を伸ばす子どもたち

横須賀版のローカルニュース最新6

ジブリの世界に迷い込む

若松マーケット

ジブリの世界に迷い込む

3月29日

買い物ついでに“ヨリミチ”

買い物ついでに“ヨリミチ”

ポートマーケットでマルシェ

3月29日

船上で防犯訓練

東京九州フェリー

船上で防犯訓練

横須賀警察署の指導で

3月29日

1周年ゲスト多彩な顔ぶれ

FMブルー湘南の番組

1周年ゲスト多彩な顔ぶれ

3月29日

若者を呼び込む「おしゃピク」

若者を呼び込む「おしゃピク」

東洋英和大生がメニュー開発

3月29日

キノコで紐解く地域と自然

キノコで紐解く地域と自然

学芸員講演に60人

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook