横須賀版 掲載号:2018年2月16日号
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かながわ駅伝初優勝のチーム横須賀で主将を務めた 秋澤 啓尚(ひろなお)さん 根岸町在住 22歳

苦労の山越え掴んだ光

 ○…「大会で初めてゴールテープを切った。こんなに気持ち良いんだなって」。かながわ駅伝で初優勝を果たしたチーム横須賀。主将、アンカーとして区間賞の走りで勝利に導いた。「監督含め、支えてくれた人たちが大喜びしてくれたことが何よりうれしかった」と笑顔がこぼれる。

 ○…兄の影響で陸上のリトルスクールに通い始めたのが公郷小3年の時。父に連れられて箱根駅伝を見学した。タスキを繋ごうと必死に走る選手たちの姿が、将来の夢を決定づけた。中学3年から徐々に頭角を現し始め、高校は駅伝の名門、藤沢翔陵高校に進学。「チームで喜びを分かち合える、誰かがミスしてもカバーできる、それが駅伝の魅力」と嬉しそうに語った。

 ○…生まれ育った神奈川で箱根を目指そうと、神奈川大学に進んだ。憧れの舞台で走りたい―そんな思いとは裏腹に、タイムが伸びず、学年が上がるにつれて焦りばかりが増していった。「苦しい時間が長かった」。遅れまいと練習のしすぎで貧血を起こし、また焦る、の繰り返し。負の連鎖が続いていた。そして4年の夏合宿で、ついに監督から戦力外を通告された。「このままではいけない」―体に負担をかけすぎていた今までのメニューを改善。朝練習を増やし、午後は休息の時間に充てる、自分の体に合ったスタイルを見つけ出した。すると夏以降、人が変わったようにタイムが伸びていった。直前の大会で認められ、念願のメンバー入り。8区を走り6位という好記録で大会を終えた。「小学校からの夢がかなった瞬間。一生の糧になる」

 ○…大学卒業後はNTT東京陸上競技部でさらなる高みを目指す。「マラソンにも挑戦したい。やるからには日本代表を」と自らを鼓舞する。その先に見据えるのは、横須賀の陸上競技レベルの底上げ。「自分が子どもの頃に憧れたように、今度は夢を与えられるような選手になりたい」と力を込めた。

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