横須賀版 掲載号:2018年4月13日号
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砲台跡 ハチミツの名産地に 西浦賀の観光農園で養蜂

経済

巣箱を空けてミツバチの生育状況や蜜の量を確認
巣箱を空けてミツバチの生育状況や蜜の量を確認

 西浦賀の丘陵地にある観光農園「ファーマシーガーデン浦賀」が、ミツバチの飼育に取り組んでいる。農園内で採蜜までを行い、精製とびん詰を専門業者に委託した後にご当地ハチミツとして売り出す。今年は約800kgの生産量を見込む。同農園では、夏はブルーベリー、冬はレモンの体験摘み取りを事業の柱としているが、養蜂を軌道に乗せて端境期の収入源としていく考えだ。

 観光農園を運営しているのは、横浜市に本社のある睦建設。今から15年ほど前、明治以降に築かれた砲座などの戦争遺跡が残るこの土地を取得して農園を開設した。主に同社を定年退職した社員らが管理を行っている。

 養蜂をスタートしたのは3年前。見よう見まねと手探りでの作業に悪戦苦闘。ミツバチを越冬させる難しさもあり、ごくわずかな量しか採れなかった。状況改善を図ろうとして昨年、専門家を迎えると生産力は飛躍的に向上。100kg前後だった収穫量は今年、800kgを見込む。

 園内の果樹・樹木は農薬や化学肥料を使用していない上、ミツバチの飼育にも抗生物質などの薬剤を用いていないため天然の養蜂生産が可能だという。期間は4月から8月までとなるが、「蜜源植物が月替わりとなるため微妙な味の違いを楽しめる。栗などは独特の風味」と責任者の武藤明さんは自信の表情を浮かべた。

 「神奈川ブランド」構想も

 びん詰販売するハチミツのネーミングは「浦賀砲台蜂蜜」。産地の特異性もアピールしていく考えだ。同じ飼育法で養蜂を行っている箱根、湯河原、厚木、秦野の生産者とも連携。統一のパッケージデザインを用いるなどして純粋完熟の生ハチミツを「神奈川ブランド」として流通させる構想も温めている。 

 「浦賀砲台蜂蜜」は5月上旬から浦賀にある宮政商店ほかで販売される。

 技術指導を行っているのが若手養蜂家の谷口侑太さん=写真右。東京農業大学出身で、学生時代はミツバチの研究に明け暮れた。彼を基点に県内の養蜂家ネットワークが構築されており、「神奈川ブランド」構想のキーマンでもある。今年1月に箱根町から横須賀市に移住した。
 

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