県政報告 ソーラーシェアリングを提案 県がエネルギー計画に盛り込む
「ソーラーシェアリング」(営農型発電)と呼ばれる取り組みをご存知でしょうか? 農地を使った太陽光発電事業=右下写真=のことで、農業と発電を両立させる画期的なビジネスモデルです。再生可能エネルギーの利用拡大と新たな収益源の確保を同時にめざします。これの普及促進を3月の神奈川県議会予算委員会で提案したところ、県の「スマートエネルギー計画」に盛り込まれることになりました。
県内の耕作放棄地の面積は約2500ヘクタールで農地の約1割を占めています。実に横浜スタジアム約960個分もの敷地が作付け予定のない田畑として放っておかれている状況にあり、今後ますます増加していくことが危惧されています。
国内で農業が衰退している背景のひとつに、農業収益の低下があります。「ソーラーシェアリング」は農家の収入拡大に資するもので、農業と売電のふたつの収入源をつくることで経営の安定化を図ります。具体的には、農地に仮設の支柱を立てて梁(はり)を差し渡し、隙間を設けて太陽光パネルを設置します。営農しながら発電を行える点がポイントで、農地を効率的に活用することができます。
全国的に普及が期待されている一方、県での稼働実績は現時点で20件ほどと低水準にとどまっています。今回の私の提案に応えて県は、耕作放棄地の活用も含め、向こう3年間で現状の5倍以上、100件以上の稼働をめざす目標値を設定しました。
これからも農業振興と再生可能エネルギー活用を進めるため、積極的に取り組んでいきます。
亀井たかつぐ
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