高校文化部の祭典「全国高等学校総合文化祭」に作品が展示される 今西 沙羅さん 市立横須賀総合高校3年
成長の証 キャンバスにのせ
○…「え、私ですか?」―顧問から受賞を伝えられ思わずこぼしてしまった。昨年度、県の高校美術展で最高賞の県知事賞を獲得。「文化部のインターハイ」と言われる全国総文祭に出展する。日本各地から高校トップレベルの作品が集まるだけに「技術や表現力を吸収して帰ってきたい」と笑顔を見せる。
○…受賞作品の「ゆきちの春」は、4歳の愛犬を描写。自宅の庭で蝶々とじゃれ合う可愛らしい表情を題材にした。高校1年時、美術部に入ってすぐ同じく「ゆきち」を描いたが「当時は全くうまく描けなくて。2年間でどれだけ成長できたのか証明できたかな」。愛犬の成長した姿とともに、自身の進歩も作品に表出した。
○…物心ついた時から絵やものづくりが好きで、小学校では図工クラブに所属。毎年、市内の幼稚園から高校生までの創作品が並ぶ児童造形作品展に出品していた。同じく展示されていた総合高生の絵画。繊細でパワフルな作品の数々に「いつか私も描いてみたい」とその頃から入学を決意。しかし、いざ足を踏み入れると校内には生徒・卒業生の作品がずらりと並ぶ美術館のような学校。「先輩の画力に圧倒されて。自分が同じように書けるのか不安だった」と当時を振り返る。それでも、全国クラスの先輩たちに刺激をもらい、表現技法を”盗める”環境は、最大の成長剤となった。
○…次なる目標は「志望大学に受かること」。美術大学への進学をめざし横浜の予備校に通う。週6回、放課後に4時間、作品と向き合い技術を研鑽。努力の先に見据えるのは大きな夢。「小学生のころ、よく祖母に連れられて観に行った劇団四季。あの華やかな舞台美術を自分が手掛けてみたい」―。輝く未来の自分を想い描く。
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