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「ちぐさ賞」に宮脇(ジャズクラリネット)さん 若き演奏家の登竜門

文化

掲載号:2018年10月19日号

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クラリネット奏者の宮脇さん。コンテストが開かれた横浜市中区野毛のジャズスポット「ドルフィー」で
クラリネット奏者の宮脇さん。コンテストが開かれた横浜市中区野毛のジャズスポット「ドルフィー」で

 現存する国内最古のジャズ喫茶「ちぐさ」(横浜市中区野毛2の94)が主催するジャズコンテスト「第6回ちぐさ賞」の審査会が今月8日に横浜市内で開かれ、大津町在住のクラリネット奏者、宮脇惇さん(24)がグランプリに輝いた。同コンテストは、若手演奏家の発掘・支援を目的に2013年から開催されている。受賞特典として来春、宮脇さんの音源がCHIGUSA Recordsから発売される。

正統派ジャズ 伝統の継承者

 宮脇さんがジャズと出会ったのは小学3年生の頃。自宅にあった「Benny goodman物語」の映画を視聴し、一度でクラリネットの音色の虜に。父親に懇願して楽器を手に入れ、演奏と楽典を独学で学び洗足音楽大学JAZZ科に進学した。卒業後はライブハウスを中心とした活動を展開、高齢者施設での慰問演奏なども行っている。

 今回のコンテスには全国から35人が応募。最終審査に残った4人による30分間のライブ演奏で競われ、審査委員と来場者の投票で宮脇さんが最高位の「ベストパフォーマンス賞」に選ばれた。審査委員長を務めたジャズ評論家の瀬川昌久さんは、「美しくやさしい音色を表現するジャズクラリネットの伝統の継承者」と評価した。

 宮脇さんは「緊張のあまり(コンテストの)ステージでどんな演奏したか覚えていないが、受賞が決まり、嬉しくて泣きそうになった」とコメント。ジャズの王道である「スイングジャズ」を自分なりに発展、継承させていくという。

 横須賀ジャズの再興に取り組むヨコスカ・ジャズ協会で代表を務める長坂利広さんも宮脇さんの栄冠を喜ぶ。昨秋のイベントに出演しており、「演奏姿が絵になる若きジャズメン。”戦後ジャズ発祥の地”から名誉ある『ちぐさ賞』の受賞者を輩出できたことは誇り」と話した。

 宮脇さんは11月22日(木)に横須賀の老舗ジャズバー「Kent倶楽部(本町1の11)」で演奏する。

【ジャズ喫茶「ちぐさ」と「ちぐさ賞」】1933年に故吉田衛氏が開業したジャズ喫茶。若き日の秋吉敏子、渡辺貞夫、日野皓正らが通ったことで知られる。2007年に閉店したが、2012年に吉田氏の意志を引き継いだ有志らの手で再オープンを果たした。「ちぐさ賞」は吉田氏の生誕100年を記念して創設された新人発掘コンテスト。

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