三浦学苑女子バレー部監督として、初の「春高バレー」出場を決めた 関塚 康乃さん 三浦学苑高校教諭 32歳
奮闘実り「春」が来た
○…何もないところから女子バレーボール部を立ち上げて7年目。チームを初の「春高」へと導いた。「やっと大きな目標を達成できた。選手たちのおかげ」と安堵にも似た笑顔を見せる。
○…学生時代はバレーボール漬けの毎日だった。出身高校は、決勝で対戦した強豪・川崎市立橘。守備の要・リベロとしてチームを支えた。自他ともに認める負けん気の強さで「監督にいくら怒られても『なにくそ』と逆に気合いが入るタイプ」と笑う。進学した国士舘大学でも4年間ボールを追い続けた。大学生活の終盤、教員か実業団か考え「そろそろ汗をかくのはいいかな」とあっさりと指導者の道へ。すぐに、三浦学苑の当時男子の監督だった同大ОBの上口氏に誘われ、女子バレー部を任された。
○…「振り返れば大変な7年」―。希望者を募り創部には漕ぎつけたが、体育館使用もままならず、練習は専ら屋外。週末は、中学校に頼んで練習試合を組んでもらった。力のある選手をスカウトしようと中学校に連絡するも、会わせてすらもらえず。鼻で笑われることもしばしば。それでも「負けず嫌いは選手時代と変わらない。むしろ燃えた」と悔しさを燃料に変え奔走。学生時代を知る教諭から控え選手ならと紹介してもらった。「自分の手で育てて、強豪に勝って見せる」―地元の選手を中心に着々と結果が出るようになっていった。
○…念願だった「春高」出場を決め、強豪校の一角にまで成長。「創部当時には夢にも思わなかった」。ドラマのような展開に自身も改めて驚くが、照準はすでに次のステージへ。「出場することは目標であり、ゴールではない」と大舞台に気を引き締め直す。「三浦学苑の活躍を見て、横須賀でバレーをやりたいという子どもが増えてほしい」
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