全日本バレーボール高等学校選手権(春高バレー)につながる県予選会が11日、小田原市内で開かれ、三浦学苑高校女子が準決勝で伊勢原高校を破り初の春高出場を決めた。決勝では、市立橘高校(川崎)に惜敗。来年1月5日に開幕する大舞台に挑む。
「春高を最大の目標にここまでやってきた」―。創部7年目にして夢の舞台への切符を手にした。準決勝の伊勢原は、今夏のインターハイ予選決勝リーグで敗れた相手。「悔しさがバネになっていた」と関塚康乃監督は話す。
チームは1・2年生が中心。大津中の先輩後輩でもある、U17日本代表の1年・古川あおいアン選手と2年・岡部たまみ選手が攻撃の核を担う。「春から秋にかけて技術に加え、メンタル面での成長を感じた」と関塚監督。春の大会では控えの3年生が精神的支柱となっていたが、今大会に向けては「2年生が積極的に声を出し、ミーティングでも自発的に意見していた」と振り返る。
「忍者になれ」
監督がポイントとして挙げたのが久里浜中出身の2年・井出はるか選手の活躍。インハイ予選では出場がなかった選手だけに「対戦相手もデータがなく困ったと思う」と監督。井出選手に「忍者になりなさい」と言葉をかけたという。2人のエースに警戒が集まる中で”伏兵”となり相手を翻弄。「実力は十分。3人目のエースとして彼女の存在が非常に大きかった」と振り返った。
鉢巻に「一蓮托生」
選手全員が鉢巻に刻んだ「一蓮托生」の文字。創部1年目の選手が校内のスピーチコンテストで3年間の苦労を語った時に挙げた言葉だ。7年たった現在も脈々と受け継がれている。結果はどうあれ、運命は一つ―。この言葉を胸に大舞台に挑む。
悲願の選手権一歩届かず
同じく11日、サッカーの全国高校選手権の県予選会決勝に臨んだ三浦学苑は、桐光学園に0―3で敗れ、初出場にあと一歩届かなかった。
7年ぶりの決勝進出。序盤は互角の戦いを見せたが前半26分、相手のエースに先制を許し、その後も流れを変えることができず試合終了。準決勝までわずか1失点の守備陣を崩された。
試合には約1千人の生徒やOB、保護者が応援に駆け付けた。終了後、選手は一礼し大きな拍手が贈られた。
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