センサー内蔵の次世代型けん玉「電玉」(DENDAMA)の技を競う初の全国大会が今月2日、都内で開かれ、豊島小学校4年生の桑原真緒斗君が堂々の3位入賞を果たした。プロプレイヤーが参加する上級クラスでの快挙。賞金5千円も獲得した。
電玉は日本の伝統的なおもちゃのけん玉をIoT化した新時代の玩具。本体に高度なセンサーが内蔵されており、使い手の動作や技の成否判定を感知できる。スマートフォンなどを用いることで世界中の人とオンライン対戦も楽しめる。商品化されて間もないが、けん玉の世界的な人気を背景にeスポーツとしての展開が期待されている。
桑原君はけん玉検定の5段保持者。日本けん玉協会では、6段以上の段位取得を20歳以上と定めているため、技術はこの年代のトップレベルに達している=右下の写真から高難度の技を決めるAR動画が視聴可。
1年生の夏、青少年会館で友人がけん玉を楽しむ姿を見て興味を持ったのがきっかけだ。衣笠にある教室に通い始めると、驚異的なスピードで成長を遂げた。未成年が取得可能な最高段位の5段をわずか1年でクリアした。「手先の器用さと集中力が真緒斗の才能」と母親の都久絵さん。チャレンジする技を定めて毎日1〜2時間、楽しみながら練習を継続している。レベルアップのために週末は都内に出稽古に向かうなど成長意欲も旺盛だ。
自宅の一角にある棚には大きさや種類の異なるけん玉が数十個飾られている。電玉はその中のひとつ。洋服とともにメーカーのサポートを受けているなど周囲の期待は高い。7月にけん玉の全国大会、8月に電玉のワールドカップが控える。桑原君は「両方で一位を獲りたい」と笑顔で話した。
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