横須賀版 掲載号:2019年2月15日号
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声優・朗読家として市内で「大人のための朗読会」を開催する 寺坂 浩一さん 岩戸在住 49歳

声の力 心に届ける

 ○…声にも多様な表情がある。これを演じ分けながら文章や言葉の奥にある世界を掘り下げて伝えたい―と「大人のための朗読会」を昨年から始めた。先月発売された日本民話の朗読CDにも、語り手として参加する。

 ○…表現の世界に憧れたのは10代の頃だった。街の息遣いを映し出す大林宣彦監督の作品を観て、映画業界に夢を描くも体調を崩して断念。「まずは演技を」とアドバイスを受け、20代半ばで飛び込んだのが、地元劇団の河童座。「気持ちを理解しながら役を深めて違う自分になれる。共感や客観視、深く考えさせられた」。演技を通して評価されたのは自分の声。耳から入るイメージの世界に興味を抱いた。

 ○…劇団で活動する傍ら、「幸せになるには」との自身への問いかけをきっかけに、神道や気学といった分野を学んだ。占い師として独立し、そこで鑑定に訪れたのが、後に妻となるピアニストの宮川久美さん。お礼のメールから交流が始まり、音楽と占いのコラボを提案された。開運に導くクラシック曲を紹介し、本人の演奏と共にWEB上で公開。「出会いと好奇心が導いてくれたもの」とほほ笑む。結婚後、夫婦の共同制作のひとつが「クラシック劇場」のCD。久美さんの弾くピアノ曲に童話の朗読を重ねたもの。唯一無二の新たな世界観を生み出した。

 ○…多いときは声色を40近く使い分けることもある。先日、公演に訪れた小学校では、声とピアノに聞き入る児童の姿が印象的だった。朗読と聞いて思い浮かべるのは先日亡くなった市原悦子さん。「子どもたちにも美しい日本の物語を伝えたい」という気持ちがより強まった。昨年始めた朗読会も「いずれは多世代が楽しめるものにしたい」。言葉の深み、声の力の可能性を切り開いていく。

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