自然観察グループの横須賀「水と環境」研究会はこのほど、市内を流れる川に関する30年間の調査結果をまとめた冊子を作成した。2015年には「湧水」、17年には「ため池」をテーマに発行。今回で3部作の完結となる。
同会は三浦半島を流れる川の源流を遡り、水質や水生生物の調査を約30年間にわたって展開。15年には市内と葉山町、三浦市にある湧水33カ所を調査したもの、一昨年には三浦半島のため池・堰を調べた冊子を作成。今回が3部作の完結となる。
冊子はA4版の全100ページ。約50本の市内の河川(水路)を歩いて調査した成果を、地図や写真を用いながら特徴を紹介。水質や親水施設、生息する水生生物などをまとめた。また、これまで同会が行ってきた調査の中で撮影した写真を掲載し、ここ30年での環境の変化なども独自の視点で記している。カラー写真を約250枚使用し見やすさにもこだわった。「会としての活動の集大成」と同会代表の高橋弘二さんは胸を張る。学術的な記載を控えめにし、ガイドブックの要素も強めている。自然の豊かさや近づきやすさなど、独自の評価基準(A〜C)を設け”散策おすすめ度”も記載。前田川の河口から約1KmのエリアなどがAランクに挙げられている。
冊子は市役所や各行政センター、市内の小中高校、図書館に配架予定。高橋さんは「幅広い世代の人に見てもらい、身近な自然を散策するきっかけになれば」と期待した。
完成の報告会
発行に先駆けて今月16日(土)、「横須賀の川」報告会を開催する。冊子の紹介とともに、同会の活動報告もある。場所はヴェルクよこすか6階第1会議室で当日先着40人。参加費300円。
問い合わせは、高橋さん【携帯電話】090・5499・0831
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