江戸時代初期、浦賀港にガレオン船(スペイン商船)が寄港していた史実を伝える石碑が先月25日、東浦賀の東叶神社、正面入口に完成し、除幕式が行われた。建碑の発起人である「浦賀湊を世界遺産にする会」の鈴木かほる代表は、「浦賀が国際貿易港として栄えたことを伝える意義ある一歩」と話した。
同会では建碑を契機に、スペイン、メキシコ、フィリピンの3カ国が世界文化遺産登録を目指している大航海時代の貿易ルート「マニラ・ガレオン船の太平洋航路」のリストに、浦賀港を加えてもらうための活動を本格化させていく。徳川家康の命を受け、外交交渉を行った三浦按針が活躍した歴史を観光の資源として活用してもらうことも期待する。
鈴木代表によれば、当時の浦賀に寄港したガレオン船は1年近く停泊し、日本と貿易を行ったという。フランシスコ会修道院も創設され、浦賀洲崎にはスペイン人を保護する高札が立てられた。按針屋敷もあったという。
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