「ブロッコリー雅智」を縮めた「ブロ雅」のあだ名をコミカルに表現したトレードマークのイラスト。これを手にして、きりりとした表情で畑に立った。直売所ではPOPとして商品アピールに使用、あるとなしでは売上が全く違うという。「これからの農業はPRと差別化が大事」
横須賀長井有機農法研究会で会長を務める鈴木浩之氏は実父。プラスチックケースで生産物の出荷を行うリサイクルシステムの考案などで栄えある「朝日農業大賞」を受賞した農業界のレジェンドだ。偉大すぎる父親の背中を見ながら家業に入って4年目。以前は10年間、農業高校で教員を務めていた。「新しい角度と視点で自分なりの個性を出していこうと模索の日々」。鈴木家の農業を進化させるのが使命だが、楽しむことも忘れない。
万年人手不足の農業の現場に障がい者などを迎え入れ、雇用のマッチングを図っていく「農福連携」の取り組みを積極的に進めている。先ごろ、就労支援団体と新会社「ブロMAX」を設立。新たな可能性を切り拓いていく。これ以外に飲食店や個人向けの野菜セットの販売にも注力、収穫体験に農業体験など、「農業をおもしろい」をテーマにした新事業も加速させる方針だ。頼りは妻と小学5年生になった長女。こちらは楽しさの伝播に成功している。
「身体がいくつあっても足りない」。うれしい悲鳴を上げながら、今日も畑に向かう。
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