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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2019.06.07

和太鼓奏者RYOJINとして6月15日に「横須賀芸術際2019」を開催する
郷戸 了さん
公郷町在住 34歳

「音」に込める街の可能性

 ○…「横須賀にはさまざまな顔がある。それを音楽で表現したい」。このほど、和太鼓コンサート「横須賀芸術際」を企画。開国をテーマにした作品を披露するなど、街の可能性と地元愛をステージに込める。

 ○…ソロ奏者RYOJINとして舞台に上がるなかで2年前に辿り着いたのが横須賀。酒場などでの「流し」に専念することを”挑戦”に据えた。担ぎ桶太鼓を手に、当初は1日20軒近く飛び込み。一見で断られたり、「音がうるさい」と怒られたりもしたが、次第に「関心を持ってもらっている」という手応えを感じた。「常に本番。どうやったら楽しんでもらえるのか、ダイレクトな反応を得られる勉強の場にもなっている」。興味のなかった人をどれくらい引き込めているのか―。市内のライブハウスで3日間に渡って行ったコンサートで300人近く動員できたことから、「表現者として市内の大きなホールでステージを作りあげたい」と構想を広げ、『芸術際』の実現にこぎつけた。

 ○…新潟県妙高市生まれ。6歳の時に地元の太鼓保存会に入り、気付けば「自分を表現できるもの」として、ずっと叩き続けてきた。「和太鼓集団『鼓童』を見たい」と言って亡くなった母の言葉もあり、同団に研修生として参加。ソロ奏者に転身してからは、国内外で多様なセッションも展開する。和太鼓の魅力は音の迫力やパフォーマンスだけではない。「曲にストーリーを込めて作り上げる奥深いもの」と話す。

 ○…「住みやすくて風土も多様、人情味が溢れている」というのが、この街の印象だ。舞台やワークショップの活動と併せて、現在も流しを続ける。スキルアップと新たな出会いを求めたライフワーク。街角で、舞台で、その力強い音色を響かせていく。

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