横須賀市は長坂に建設中のごみ処理施設「エコミル」の運営に関して今月9日、地元と近隣町内会による「横須賀ごみ処理施設建設対策協議会」「同運営協議会」と生活環境保全のための協定書を取り交わした。同施設は11月から試運転を始め、来年3月に本格稼働となる。
新たなごみ処理施設建設の計画は、市内唯一の焼却処理施設である南処理工場(久里浜)の老朽化や、不燃ごみを県外に搬出して最終処分している現状を受けたもの。焼却施設のない三浦市と共同で「ごみ処理の広域化」に取り組み、横須賀市は長坂の市道坂本芦名線近くに焼却と不燃ごみ等を選別する施設を建設、三浦市は三崎町に最終処分場を設置する。両市で互いの施設を利用する「広域化」により、財政負担を軽減する狙いがある。
長坂の新施設はストーカ式と言われる焼却炉3炉で、1日あたり約360トンの可燃ごみが処理できる。不燃ごみと粗大ごみは破砕し、鉄やアルミを選別。焼却灰と不燃ごみの金属類は資源化し、残りの不燃性残さを三浦市の最終処分場に持ち込む流れ。2015年から造成工事に着手しており、今年11月に可燃ごみ、来年1月には不燃ごみ処理の試運転を始め、3月から本格稼働する。
厳格な排ガス基準
試運転を前に今月9日、市は「横須賀ごみ処理施設建設対策協議会」「同運営協議会」と協定書を取り交わした。搬入搬出時間や経路、排ガスの定期測定項目などに関する取り決めを定めたもので、上地克明市長は「日本一厳しいと言われる排ガス自主基準値を設けた。行政としてしっかり管理をしていきたい」と話した。
南処理工場は2月末で受け入れ停止となるが、同工場の余熱を利用しているくりはま花の国プールに関しては、廃炉後も熱源を変えて温水プールとして稼働する。
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