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公開日:2019.09.06

自販機がまちを見守る
カメラ搭載 ドブ板通りに設置

  • 商店街にはためくフラッグと同じデザイン。手前は越川理事長

 防犯カメラを搭載した自動販売機が今月2日、「ドブ板通り商店街」の一角にお目見えした。アサヒ飲料とNECが共同開発した新タイプの自販機で全国に先駆けて設置された。既設の街頭防犯カメラとともに繁華街を見守る。

 ドブ板通りのイベント広場に設置されたのは、アサヒ飲料が自販機事業の新機軸として打ち出した初号機。「まちを見守る自販機」と命名されている。これまでも防犯カメラを備えた自販機はあったが、アサヒ飲料は、NECの「映像クラウドサービス」を活用。搭載している小型カメラから付属の通信機器を介して映像をクラウド上へ自動的に保管できる仕組み。遠隔地から確認できるのが最大の特徴だ。設置オーナー任せとなっていたメンテナンスや映像の管理が不要となり、有事の際の迅速対応が可能となった。カメラから 5mの範囲の人物や車を撮影できる。自販機の上部・下部にはカメラ付きであることをアピールする告知ボードも設置。犯罪抑止力を高める。

 ドブ板通り商店街では、12基の防犯カメラが稼働しているが、機器のメンテナンスや更新費用などに頭を悩ませていた。「自販機一体型は商店街として維持管理コストの削減につながる。安心・安全な商店街づくりを推進していきたい」と越川昌光理事長は話している。

 アサヒ飲料では、同タイプの自販機を2020年までに全国で60台設置する目標を掲げている。

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