増え続ける空き家などの社会課題に取り組む大学生、三田希美子さんが中心となって一般社団法人「NELD(ネルド)」を設立した。汐入町5丁目の谷戸に並んで立つ2軒の平屋住宅を活用して、シェアオフィスとシェアハウスをオープンする。学生や若い世代が集うコミュニティ空間として機能させるほか、利用者が思い描く夢の実現を同法人がサポートする。
社団法人設立、大学生が運営
団体名のネルドは「トンネル」と「ワールド」を掛け合わせた造語。トンネルから連想させる「繋がり」をキーワードに、人と人を結び付けていく活動を三田さんと数人の仲間で行ってきた。昨夏には、多くの人に谷戸の現状を知ってもらうことを目的に、エリア一帯を舞台にした街歩き&謎解きイベントを企画、課題を認識するきっかけの場をつくった。
法人化に踏み切ったのは、対外的な信用力を高めるとともに、収益事業を展開していくためだ。営利の追求よりも公益性を重視するために一般社団法人とした。
当面の事業の柱としていくシェアオフィスとシェアハウスは、築50年超の一軒家を自分たちの手でリノベーションして入居できる状態に仕上げた。経費を抑えるために、三田さんは電気工事士の資格を取得して現場を取り仕切った。
拠点に迎えたい利用者像を「夢に向かって挑戦する若者」と三田さん。活動に共鳴し合える関係づくりが目標だという。それぞれの挑戦を団体としてもサポートしていく。種々のワークショップや音楽ライブなども計画している。
シェアオフィス、シェアハウスの利用規定や料金はホームページ(【URL】https://neld-official-inc.amebaownd.com/)で公開する。
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