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横須賀版 公開:2020年5月15日 エリアトップへ

さいか屋横須賀店 来年2月で営業終了 売り上げ回復めど立たず

経済

公開:2020年5月15日

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現在のさいか屋横須賀店新館
現在のさいか屋横須賀店新館

 さいか屋横須賀店が2021年2月で閉店することが決まった。合わせて35歳以上の社員120人程度を対象に希望退職者を募ることも発表した。同社は「創業の地である横須賀の閉店は苦渋の決断」と話した。

 長年続いていた売り上げの低迷によるもの。かつて大通り館を含めた営業体制で368億円の売上高を誇っていた1991年をピークに減少が続き、2017年2月期以降は赤字が恒常化していた。テコ入れ策の一環として人気テナントを誘致し、創業150周年となる2022年に向けて市民と社員が店頭でダンスや歌を披露して盛り上げるプロジェクトも始動していた。モノからコトを提供する新たな百貨店像を模索するなど、新たな試みも展開していたが流れを変えられず、業績回復の見通しが立たないことから決定に至った。

 閉店後の建物と土地の活用は未定。現在の川崎店のように、外商部門や中元・歳暮品、学生服などを扱う小規模なサテライト型店舗としてさいか屋の名を創業の地に残すことも検討されている。

「非常に残念の一言」 上地克明 横須賀市長

 三浦半島唯一の百貨店であり、横須賀の商業のシンボルとして長い歴史を築いて来られたさいか屋横須賀店が閉店されることは、非常に残念の一言です。(中略)多くの人々に愛されてきたさいか屋が、その幕を閉めるということに、大変寂しい想いがあります。今後、市としましては、多くの従業員の皆さんが、速やかに再就職が叶うよう、可能な限りの支援をしていきたいと考えています。

「藤沢でさいか屋らしい百貨店を」 平松廣司 横須賀商工会議所会頭

 さいか屋横須賀店が来年2月をもって閉店の報に接し、市民の一人として、経済人としてこんなに残念であり、寂しいことはありません。さいか屋の包装紙でなければ市内では認められない程、さいか屋ブランドは定着していました。人口減少、少子高齢化、専門大型店の進出等により、顧客が大きく減少した事が大きな要因でしょう。今後は藤沢を拠点に“さいか屋さんらしい百貨店”として持続的発展を心より祈る次第です。

「シニア層の購買行動に変化」 品川哲朗 前大滝商店街振興組合理事長

 商店街と共に地域の商業振興に大きな役割を果たしてきたさいか屋の閉店ニュースは、驚きと寂しさを感ずるばかりです。百貨店のビジネスモデルが全国的に崩壊しており、さいか屋も時代の変化に対応できなかったのでしょう。近年はシニア層を意識した売場づくりとなっていましたが、その世代の購買行動も変わってきたのかもしれません。

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