物流業界で深刻化している不在配送問題の解消に向けて、横須賀市を含む5者が共同で実証実験に取り組む。電力スマートメーターから電気使用状況を取得し、AIで在宅・不在宅を推測。得た情報から効率的な配送ルートを導き出す。今秋をめどに実施する。
乗り物や移動の技術にIoTを活用し、横須賀が抱える社会課題の解決策を探る取り組み「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環。物流産業の効率化や電力データの利活用から、ゆくゆくは行政サービスの向上にも発展させたい考えだ。
各家庭の電力スマートメーターから得られるデータを活用し、住民の在宅・不在パターンを分析。在宅率が高い配達先を効率よく周回できる配達ルートをAIが算出し、ドライバーへ示す。これにより再配達の機会を削減させることで配達業者と利用者双方のメリットに繋げる。
対象は池田町と吉井地区の戸建て住宅約200世帯。市は住民に対し、実験協力の依頼案内を7月下旬から配布する。特に池田町は再配達の割合が比較的高く、幅広い世帯が居住していることから、全国展開に向けた偏りのない実験結果が得られるとして選定された。期間は9月から12月を予定。AIが最適とするルートを佐川急便が走り、対象世帯へ事前通知なしに無作為に小包を配達。その在宅率を集約する。
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