木工作家として活躍する 村山 じゅんさん 秋谷在住 44歳
人も地球もハッピーに
○…木材をはじめ、石やシーグラスといった素材から様々な作品を生み出す「木工アート」。これまでに有名雑誌やサーフブランドとコラボ作品も手掛けており、今夏の相手はスヌーピー。SNSやイベントを通じ着々と知名度を上げてきた成果だろう。「木工は学校の授業の図工と同じで特別な事ではない。そんな中、こうしたご縁を頂けることはとてもありがたい」と白い歯を見せる。
○…程よく灼けた肌に気さくな笑顔―。「地元サーファー」という風貌だが、秋谷を拠点に活動を始めたのは5年前。生まれも育ちも東京は深川、3代続く材木問屋が実家の江戸っ子だ。大学卒業後、「家業を継ぐ前に好きなことを」と、当時日本一の売り上げを誇ったサーフショップに就職。サーフカルチャーに触れてきた。ところが入社5年で会社が倒産。実家へ戻り父と兄と共に家業に就いた。
○…家業を手伝ううちに目を付けたのが行き場のない木材。「ただ捨てるくらいなら」と見よう見まねで簡単なテーブルなどの”工作”を始めたことが、木工作家の道へ進むきっかけに。その後木工作家として独立を選択。四十路目前、新天地に選んだのは湘南・秋谷だった。「少し不便だが海にも近く、創作活動を自由にできる場所」と今もお気に入りのようだ。
○…大量生産による使い捨て製品の大衆化に疑問を抱く。毎年テーマを定め、ハンドメイドの温もりや自然の尊さを作品に込め、個展を開催してきたが今年はコロナショックで中止に。心が折れかける中、決めた今年のテーマは笑顔。「恐怖にかられて人が他人を傷つけるのではなく、誰もが笑っていられるように」という願いを込めた。「一生アーティストだろうな―」。創作意欲は尽きそうにない。
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