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横須賀・三浦 文化

公開日:2020.10.23

絵で残す古き良き浦賀
藤江さんがペン画集発刊

  • 書斎で画集を手にする藤江さん

 東浦賀在住の藤江一夫さん(77)が今月、浦賀の海をテーマにしたボールペン画集「藤江一夫(画号:余白)の浦賀ペン画スケッチ100選」を発刊した。

 宮城県気仙沼市出身の藤江さん。高校で美術教師をしていた親族から褒められたこともあり、幼少期から絵を描くことが好きだった。その後勉強や仕事で忙しくなり、しばらく絵描きから離れていたという。そんな中、長年勤めた大手企業で定年を控えていた20年前、一念発起して独立。自分の時間を確保できるようになって再び絵筆を握り始め、今も独学で描き続けている。

 横須賀に住み始めたのは30年前。海街で生まれ育ったことから再び海を求め、久里浜台へ。特に浦賀の海を気に入り、ついには浦賀港が窓から臨める現在の住まいに居を移した。

 東浦賀への引っ越し直前、東日本大震災が発生。故郷の気仙沼が甚大な被害を受けた。藤江さんは海への恐れよりも「今も残る浦賀の貴重なこの景色を絵に残しておきたい」と思う気持ちが勝り、制作に力を入れるようになった。以来気の赴くままに漁港やヨットハーバーを訪れ、気に入った景色を見つけてはスケッチに励んでいる。

 今回の画集発刊は、浦賀の作品が100点を超えたことで友人から勧められたことがきっかけ。画集に盛り込まれた絵は船や景色だけでなく、漁師道具や古い街並み、水揚げされた海産物など、浦賀の自然な日常風景を切り取り、ボールペンの線と水彩で表現している。「歴史ある浦賀のあふれる魅力を絵で知って欲しい」と藤江さん。

 横型A4判、全カラー75ページ仕立て。税込2800円、数量限定。大滝町の品川文化堂で予約販売中。

 問い合わせは藤江さん【携帯電話】090・7630・7050

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