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佐島出身柵瀨さん 故郷への思い縫って表現 横浜美術館で来月13日まで個展

文化

掲載号:2020年11月27日号

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木の葉や花びらなどを布に縫い付けた作品「山の記憶」(部分)の前に立つ柵瀨さん(上)、「魚の骨-1」(左下)、「木を縫う-56」(右下)
木の葉や花びらなどを布に縫い付けた作品「山の記憶」(部分)の前に立つ柵瀨さん(上)、「魚の骨-1」(左下)、「木を縫う-56」(右下)

 佐島出身のアーティスト・柵瀨(さくらい)茉莉子さんによる個展「いのちを縫う」が来月13日(日)まで、横浜美術館で開かれている。生まれ育った「佐島」をテーマに木片や木の葉、花びらなどを布に縫い付けて制作したユニークな作品など約20点を展示。柵瀨さんは「自然の中にある素材の面白さを身近に感じてもらえれば」と話している。

 自宅で刺繍教室を開いていた祖母の針仕事を間近に見てきたことが、アーティストとしての原点という柵瀨さん。筑波大学芸術専門学群に進学後、ガラスや陶芸、木工などの造形を学び、自分らしい表現を模索する中で、「自然物に触れることへの面白さやぬくもりを感じた」と、素材そのものに思い描くイメージを留めていく「縫う」技法に辿り着いた。

 学生時代から都内や県内などで個展を開催。独創的な作風が多くの人の目に留まり、横浜美術館での展示が決まった。

 「30歳を過ぎた今、個人史を振り返りたかった」と自身のルーツを探った柵瀨さん。木に1つずつ穴をあけ、金糸で縫い取った「木を縫う」シリーズや佐島で拾った貝を縫った個性的な作品のほか、祖母の形見だというトレーナーに祖母の髪の毛や愛猫の毛、庭の植物を縫い込んだものが並ぶ。3月開催予定だったが、コロナ禍で延期して実現。10月には文化の発展に功績のあった人に贈られる神奈川文化賞未来賞を受賞している。

 柵瀨さんは「花や猫を愛し、刺繍を教えてくれた亡き祖母への思い出や、自然豊かな土地の開発に対する違和感など、私の記憶の中に刻まれたさまざまな感情を1針1針に込めた」という。

 展示会場は同館アートギャラリー1とCafé小倉山。観覧無料。木曜休館。時間は午前11時から午後6時まで。会期中の来月5日(土)には柵瀨さんによるトークイベントもある。午後2時から3時まで。参加無料。定員100人。

 詳しくは同館ホームページで確認を。
 

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