横須賀・三浦 トップニュース教育
公開日:2026.02.27
横須賀市
シール活用、つなげる仕組み
「はたらく課」最終発表会で提案
横須賀市は2月21日、若者の斬新な発想で「関係人口」の創出をめざす高校生と若手職員のプロジェクト「はたらく課」の最終発表会を市役所庁舎で行った。生み出されたアイデアの数々は、今後の政策立案に役立てられる。
昨年9月、公募で集まった高校生16人と入庁10年未満の若手職員12人が5つのチームを結成。「観光以上、移住未満」で地域と継続的に関わる「関係人口」の創出をテーマに、"新たな政策"づくりに向けて活動を展開してきた。
参加者はインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用して意見交換を重ねたほか、起業家による講義も受講。理想を追うだけではなく、コスト意識や収益化の視点をもちながら、実現可能性を念頭に検討を進めてきた。
ブーム便乗戦略
最終発表会で示された政策案は多種多様。具体的なアイデアとして、身近な公園紹介を入口にした移住促進、遊休施設を活用した屋内型の親子の居場所づくり、言葉の壁を越えるスポーツ「モルック」を使った異文化交流、「釣り」を軸とした地域回遊の仕組みづくりなどが挙げられた。
最優秀賞を受賞した高校生4人と市職員2人による「Aぇチーム」は、横須賀市内で開催されているイベントに着目。関東学院六浦高校2年の川名怜音さんは、「年間を通じて魅力的なイベントがたくさんあるが、それぞれを"つなぐ仕組み"がない」とし、継続的な参加がなければ「関係人口」が創出されないと提言。この課題を解決するため、イベント同士を結ぶ「線」の役割として、若者の間でブームとなっているシールの活用を提案した。
具体的には、市公式LINEに登録してイベントに参加することで、限定シールがもらえるもの。デザインはイベントに応じて変わり、参加者の収集意欲を刺激して継続的な来場を促す仕掛けとして、来場回数に応じて「スペシャル版」も手に入るという。
同チームに参加する市職員の中西啓太さんは、「既存のイベントをベースにしているのでコストも抑えられ、現実的な提案になった」と自信の表情。「雑談を通じてシールの人気を理解できたことなど、高校生と一緒だからこその気づきがあった」と振り返った。
化学反応に興奮
実施初年度となった「はたらく課」について、市担当者は「高校生が市の課題を捉える視点は鋭く、ともに活動することで生まれる化学反応にワクワクさせられた」と手ごたえを話す。「今回の参加者が"ハブ"となり、市と高校生のつながりができれば」と期待を寄せた。
5つの提案は担当部局に共有され、事業化の可能性を探る。新たなメンバーを募り、活動は来年度も継続される予定だ。
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