横須賀中央駅前のベデストリアンデッキ(Yデッキ)からつながる「横須賀プライム」を含む一帯の再開発事業が今月12日、都市計画決定された。商業施設やホテル、都市型住宅、駐車場など含めた約4万6300平方メートルの再開発ビルを建設する計画で、竣工時期や建物の高さなど具体的な内容は、再開発準備組合で検討したうえで再開発組合に移行していくという。
若松町1丁目地区は、横須賀市の「都市計画マスタープラン」で拠点商業業務地に位置付けられている。中心となる建物の「横須賀プライム」の2階には市の観光案内所「スカナビi」が入居。かつては「緑屋」「ウォーク横須賀」として運営されており、長年、駅前の商業ビルとして親しまれている。
再開発を進める理由の一つが建物の老朽化。同ビルは新耐震基準施行前、1960年代後半の竣工で、バリアフリーなどにも対応できていない。また、幹線街路と市道に囲まれた該当エリア(約6000平方メートル)の中で、プライム以外の建物は規模や土地の利用状態が異なっており、市では「商業・業務地の『まちの顔』にあたる中心拠点で、早急に一体的かつ総合的な再開発を促進すべき」としていた。
再開発組合に移行
同地区では、再開発協議会を2014年に立ち上げ、事業化に向けて17年に再開発準備組合を設立。権利者との調整などを行ってきた。市は地区計画と市街地再開発事業の2つを進めるため、昨春から素案作成や審議会の手続きを行い、今月12日に都市計画を決定。今後は準備組合内で具体的な内容を検討し、再開発組合に移行していく。
現状の計画では、低層階を商業施設のゾーンとし、ホテルと住宅、駐車場などの再開発ビルを建設。延べ面積は約4万6300平方メートルで、現状と同じく駅前のペデストリアンデッキとも接続させる。現ビルの解体や竣工の時期などについては未定としている。
横須賀中央地区の再開発事業は、大滝町 2丁目地区(ザ・タワー横須賀中央)に続いて2例目。現在、このほかに横須賀中央駅前地区・三笠ビル地区・大滝町1丁目地区・若松町2丁目地区・若松町1丁目北地区で準備組織が立ち上がっている。市ではこれら再開発促進エリアに対し、ホテル誘致や商業集積の奨励金、固定資産税・都市計画税減税などの支援メニューを設けている。
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