キューバのありのままの姿を題材にした写真展を開く 内藤 聡介さん 三春町在住 40歳
後世に残すリアルな一瞬
○…多くのカメラマン憧れの舞台、富士フイルムフォトサロン東京で初の個展を開催する。被写体に選んだのは、仕事で訪れた南米・キューバ。「まるで映画の世界に飛び込んだかのよう」という街並みや人々を”カリブ海の宝石”と称し、印象深い「碧」色で表現した約40枚を並べる。「改革によって国の情勢は刻一刻と変化している。もう二度と見られないそのリアルな一瞬を写真に収め後世に残したかった」
○…ツアーコンダクターとして世界80カ国以上に足を運んだ。中でもお気に入りは、5年前に訪れたキューバ。今にも崩れ落ちそうな建物や古い部品で何度も修理して走行する車、品揃えが悪いスーパーなどを目の当たりにした。「でも街中には音楽が流れ、のんびりした雰囲気。貧しいながら皆で支え合い、生活を楽しんでいた」。日本とは全く違う環境に魅かれ、プライベートでも行くほど”通”になった。
○…三春町出身。山崎小では野球に明け暮れ、大津中に入学すると、ボンジョヴィなど洋楽に夢中に。異国の文化にも興味を持ち、岩戸高では外国語コースを専攻。「交換留学生として米国に行き、トイレはどこ?という英語が現地人に通じた時のことは鮮明に覚えている」。専門学校卒業後に添乗員となり、30歳を迎えた頃、カナダでオーロラ撮影ツアーに参加。「この世のものとは思えない景色に胸を打った」と以降、旅にカメラは欠かせない物になった。
○…英国の日本料亭で働いていた時期もあり、趣味は料理。「そうめんや漬物など、特に海外に行くと作りたくなる」。SNSに写真を投稿するほどの熱の入れようだ。「目標は人の心を震わせるカメラマン。コロナ禍だからこそ、まだ見たことのない国の趣きを私の作品で感じてもられば」
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