神奈川県警察は交番の老朽化や警察官の人員不足等の課題解消に向け、4月1日から県内12カ所で警察車両を活用した「アクティブ交番」の試験運用を開始する。市内では三春町三丁目交番(横須賀警察署)と大津駅前交番(浦賀警察署)が3月末にそれぞれ近隣交番と統合され、廃止となる。
「アクティブ交番」では普段は所定位置に駐車され、張り出したテントの下に机と椅子を設置。拾得物の届け出や住民からの相談受付など、これまでの交番業務を引き継ぐほか、事案発生時には現場へ向かい、パトロール活動も行うパトカーの役割も担う。両エリアで各1台を配備し、それぞれ3カ所を拠点として運用される予定。
県内の交番配置数は2003年を機に減少傾向。田浦署を含む市内3署管轄の交番も同様で最多30カ所から、現在は統合予定の2交番を含め26カ所となっている。統合により人員を集約することで事件事故への対応力強化を図るほか、時代によって変化する住宅・交通事情等に即してより柔軟に治安維持活動を展開。諸課題がある中でも人や時間をより有効に活用し、地域の治安を維持し続けることを目指す。
県下全体の対策として策定された「神奈川県警察交番等整備基本計画」に基づき、29年度までに現在の471カ所ある交番を400カ所ほどに統合予定。「アクティブ交番」として21年度から順次試験運用し、新たな地域防犯の在り方を模索する。市内や県内の各配備場所等は今後、県警ホームページで公表される。
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