横須賀のご当地食であるカレー専門の「こども食堂」をスタートさせる 村尾 直人さん 鴨居在住 49歳
会話の中心にいつもカレー
○…子ども支援の一環として全国的に広がりを見せている「子ども食堂」をご当地流にアレンジして運営する。提供するメニューはカレーライス。経済的に厳しい環境にある家庭や孤食の子どもに参加を呼び掛けて、お腹いっぱい味わってもらう。当面は月1回の頻度となるが、食事と一緒に地域のつながりやぬくもりを届ける。
○…「カレーを通じたコミュニティづくり」を標榜する市民団体「横須賀カレーラボ」を主宰する。海軍兵食を由来とする海軍カレーや世界各地のカレー食べ歩き、スパイスを調合した本格カレーに挑む料理教室など多彩な企画で多世代が混ざり合う場を生み出している。そこはどんな具材でも受け入れるカレーのような空間。昨年末は、コロナ禍で生活困窮世帯が増えている現実を知り、200食のカレーを振る舞うチャリティイベントを実施。わずか数時間で14万円の寄付が集まり、「善意は広がる」を実感した。市内の子ども食堂運営団体に寄付金を渡して思いを託したが、今度は自分たちが直接の支援に回る。
○…カレー好きが極まり、「研究家」を名乗るまでになった。コロナ以前は、休日の大半をカレーの名店・人気店巡りに費やし、自身が編集長を務めるウェブサイト「日刊カレーニュース」でグルメレポートを発信。雑誌やムック本にもレビューを投稿するなど活動のフィールドを広げている。
○…非行少年たちを更生に導いた保護司がつくる「更生カレー」の話を教えてくれた。そこでは、味ではなく、みんなで一緒に食べることに重きを置き、会話と一緒にカレーを存在させているという。「カレーをコミュニケーションツールに」。めざす方向性は定まっている。
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