全国的にも珍しい「看板建築」が連なる上町商店街を歩くツアーが先月17日、市民グループの横須賀建築探偵団の主催で行われた。老朽化を理由に一部の商店街でアーケードが撤去されたことで隠れていた部分が露出し、建物全体のデザインを確認できようになったために企画された。元横須賀市自然・人文博物館職員の亀井泰治氏のガイドで現地をめぐった。
「看板建築」=写真はみどり屋=は、関東大震災後に誕生した装飾付きの商業住宅を指す言葉。一見するとビルのように見えるが実際は木造で、通りに面した建物の前面に銅板やタイルを貼るなど人目を引く細工が施されている。震災の教訓として、銅板を張ることで耐火性を高める狙いもあったという。亀井氏がポイントに挙げたのが、一流の建築家が手掛けたものではなく、大工、左官職人などが洋風建築の模倣を試みた点。「種々の意匠を自分が持つ技術で表現しているところが興味深い」と話した。
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