日本コロムビア所属歌手で作詞家としても活動する 横須賀 しのぶさん(作詞家名:愛 よこすか) 林在住
歌と子どもに生かされ
○…歌手として活躍する傍ら、昨年は1千を超える新作歌謡から作詞曲『お前は俺の命花』がコンクール「優秀賞」に選ばれた。女性歌手の曲の募集に対し、投じた作品は男性目線の詩。所属する日本音楽著作家連合会からラブコールを受け、締切間際での初応募だった。「まさかこんな素敵な賞を頂けるとは思ってもみなかった。開けた封書の中で『優秀賞』の文字を見つけた時は、涙を流すほど嬉しかった」と笑みをこぼす。
○…故郷の茨城県内でラーメンの屋台やスタンドバー、横須賀に移り住んでからは居酒屋や海の家など、得意な料理の腕を活かして家族を支えてきた。音楽の道へと進んだきっかけは、横須賀中央のカラオケスナックに偶然居合わせた、日本歌謡界を代表する作家の故・佐伯亮さんからのスカウトだった。以来、好きで始めた作詞家と共に歌手を続けている。
○…これまでの結婚生活で、夫による苦労が絶えなかった。寝る間も惜しんで働き、愛する子どもたちを育ててきた当時を思い返し、「家族のために身を削って働く妻を労って愛する理想の夫」の目線で綴ったのが今回応募作品だ。「世の旦那さんたちに、こんな思いで奥さんを大切にしてもらいたい」。重みのある言葉とその思いが審査員にも伝わった。
○…2年前までは上町で店を構えていたが、もらい火により焼失。災難にもめげず、ほどなくして林で営業を再開した。その後に起きたコロナ禍。店を開けられず、歯がゆい日々が続くが「次のコンクールでは最優秀賞を」と、今月末の締め切りに向けて新作を執筆中。「歌手・作詞家としてもっと名を広めたい」。人一倍の苦労を感じさせないその明るさとタフさが、今なお人々を惹きつけてやまない。
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