よこすかおはなし会ボランティア代表、市内図書館などで活動する 川口 香世さん 湘南鷹取在住
「言葉」の世界へ橋渡し
○…市内3つの図書館などで活動する読み聞かせのボランティア。約30人の「おはなし会」メンバーを束ねている。わらべうたや手遊びも加えて約30分。子どもと絵本、言葉の世界を結ぶ「橋渡し役」として、生の声を届けている。
○…学生時代は海外文学を好んで読んでいたが、絵本との接点は娘が生まれてから。横浜市内の図書館で開催していた「読み聞かせ」の講座に足を踏み入れた。「人前で話すことを苦手に感じていた時期もあって『憧れ』も大きかった」。この体験が、絵本の世界への扉を開いてくれた。転居した横須賀でも、おはなし会グループに参加。多様な絵本との出会いだけでなく「地域に居場所ができた」。乳児の予防接種時に絵本やおすすめ本を配布する市の「ブックスタート」事業にもボランティアで携わる。
○…絵本を見せながら、物語を読んで聞かせる―。そのスキルは奥が深い。「自分が主役になってはいけない。文字を追うのではなく、作者が伝えたいことを読み込む練習も必要」。選書や読み方などメンバーとの勉強会は欠かさない。会の活動をしながら、塾講師として数学を指導していた時期もあり「教え方や話し方、文章を読み解く力、言葉を介したコミュニケーションは読み聞かせに通じる」。そんな気付きもあった。代表となって数年、見据えるのはその先。「若い世代の”読み手”も育てたい」と語った。
○…書道やジャズダンスと多趣味。1日1時間の散歩が日課で、静と動を行き来する。普段の生活でも「言葉」を意識することが多く、新聞などへ投稿も楽しんでいる。読み聞かせは、子どもと絵本の初めての接点。「本を読んで、多様な言葉に触れてもらいたい」。そう願っている。
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