横須賀・三浦 コラム
公開日:2022.08.26
わたしのまちでいきる
【5】言葉「以外」のコミュニケーション「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
うららにも他のきょうだいと同じようにいろんな経験をしてほしい――。まず思い立ったのは「うららをたくさんの人に知ってもらう」こと! 上のきょうだいの授業参観やPTAなどにも積極的に連れて行き、話せる機会があれば、障害のことについても伝えていました。とにかく今、自分にできることを!そう意気込んで奮闘していたものの、彼女の成長のために具体的に何をすればよいのかわからず、焦りを感じるように...。
うららはアンジェルマンの特徴として、発語がありません。言葉でのコミュニケーションしか知らない私が、何より可愛い我が子に「ママ」と呼んでもらえることはないかもしれないと思うと、寂しさを感じずにはいられませんでした。そんな時、ろう学校(聴覚に障害がある人のための学校)のベビー教室があると教えてもらい、すぐに見学へ。もしかして、練習で話せるようになるのかな?と淡い期待もありました。そこで初めて、言葉以外のコミュニケーションのツールや方法に出会ったのです。中でも「写真カード」を教えてもらった時は感動してしまい「何から始めたらいいか何もわからず、不安だった」と涙があふれてしまったほど。ろう学校の先生は「それは辛かったでしょう」と声をかけてくれました。のちに、そのベビー教室に通うようになり、発語のための練習から、手話や「マカトンサイン」についても教わっていったのです。
-次回に続く
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